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心が震える日

2015.03.20

最近本当に涙もろくなった気がする。

 

 

新郎新婦のそれぞれの歩んできた道
親御さんのそれぞれの思いがつまった道
結婚式には色んな道を通ってきたストーリーがあるから・・・。

 

それが伝わるから・・・。
だから感動し涙してしまう・・・。

先日の結婚式。

 

彼はお父さんのことを
『のぼちゃん』
と呼んでいた。

 

 

プランナーもただ単に親しみを込めて呼ばれてるだけなのかな?そう思っていた。
最終の打ち合わせで彼はプランナーなこんな事を言ってくれた。

 

 

実は『のぼちゃん』は本当のお父さんではなく小さい頃、お父さんとして我が家に来てくれた人。

 

 

最初は正直戸惑いもあったけど、本当の子供のように可愛がってくれて、今は本当に大切な人なんだと。

 
『でも小さい頃から、みんな『のぼちゃん』で呼ぶから、今更『お父さん』なんて恥ずかしくて言えないんですよね~。』

そんな話をしてくれた。

そこでプランナーは提案した。

 

 

 

小さい時からずっと一緒の『のぼちゃん』

 

血のつながり以上にもっともっと深いところで繋がっている
『のぼちゃん』に

 

結婚式だから・・・。

 

結婚式というけじめの日だから
『お父さん・・・』て呼ばれませんか? と・・・。

 

 

彼は一瞬ためらったような表情をしたけど
『がんばってみます・・・』

受け入れてくれた。

 
・・・そう
だって結婚式だからこそ『伝えられる言葉』だから・・・。

 

 

終始楽しいパーティもそろそろおひらきとなり

新郎謝辞でゲストにお礼を伝えた後

彼はこう続けた。

 

 

『のぼちゃん・・・。』

 

 

『のぼちゃんは、僕にとってずっと最高の父親でした。

今日は初めてだけど言わせてください・・・。

・・・・・。お父さん・・・。
今まで本当にありがとうございました』

 

 

そう言って彼とお父さんは堰を切ったように泣き崩れた。

 

 

会場内は二人の思いの詰まった『本音の言葉』にみんなが感動し泣いていた。

 

 

 

数日後二人がプランナーを訪ねて遊びに来てくれた。

『あれから『お父さん』って呼んでます。 あの時背中を押してくれなかったら僕は一生『お父さん』って呼んでなかったかもしれません。』
そう笑って教えてくれた。

 

 

 

プランナーってたまたまの出会いで二人の結婚式のお手伝いをすることが決まる。
初めはそうなのかもしれない。

 

 

 

でも私たちは二人のことを二人の歩んできた道を知ることで
また違うその人の『結婚式の在り方』がみえてくる。

 

 

 

『なし婚』や『フォト婚』など手短に終えてしまう結婚式が増えていている今の時代。

 

 

 

やはり私たちは『二人の歩んだ道』が違うようにひと組ひと組の『結婚式の在り方』をとことん突き詰めていきたい。

 

 

 

時間のかかる『結婚式の作り方』かもしれない・・・。

 

 

 

でもその『本気のウェディング』に

私たちは心が揺さぶられる・・・。

 

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